2019/03/25 08:34




神道の豆知識
〜参拝方法って?〜

何事も、心が素直に表された形は自然で、
また美しくもあり、人々の共感を
呼び起こします。

神社に参拝する場合、どうしても形に
とらわれてしまい、終始形式的に
なりがちです。

そこに、どう心を込めるか、
また込めたほうがよいのかは、
参拝する私たち自身の心の
持ち様ではないでしょうか。

それがためには、具体的な
形におけるそれぞれの作法の
意味を知ることは重要です。

もちろん、祈りの心は個々に
違っていて当然ですが、
参拝とそれにかかわる作法について、
その「形」の前提にある「心」を
知ることは大切です。

私たちの祖先は、神社にお参りをし、
あるいは「お参り」を奉仕して、
御神威をいただくためには、
先ず自ら「心身の清浄」
につとめることを、
必須の条件と考えていました。

参拝の前には、作法の一番目とも
いうべき「手水」の励行を行います。
先ず、手水舍(てみずや)の前に立ち、
水盤に向かい、「心身の浄化」のために
手水を行うことが最も大切です。

手水の方法は一般的に

1. 右手で柄杓(ひしゃく)を取ります。

2. 水盤の水を汲み上げ、
左手にかけて洗います。

3. 柄杓を左手に持ち替え、
水を汲み上げ右手を洗います。

4. 再び柄杓を右手に持ちかえて、 
左手のひらに水を受けて溜めます。

5. 口をすすぎます。 
柄杓に直接口をつけないように
しましょう。 
静かにすすぎ終わって、
水をもう一度左手に流します。

このような手順になります。
 
 
拍手は柏の葉のように両手の
指を揃えて打ち合わせるので、
一般には柏手(かしわで)を
打つなどといわれています。

神前で打つ柏手も、神さまに
誠の心を捧げお陰を
いただいてることに心から
感謝して打つものです。

拝(はい)もまた今日では敬礼
作法の一つとして行われていますが、
普段の生活の中でも、感動や感謝の
表現として、無意識のうちに
行われています。

神社での参拝方法は、
「二拝二拍手一拝」を基本として
いますが、神社によっては特殊な
拝礼方法を行っているところもあります。
例えば、出雲大社では
「二拝四拍手一拝」の作法となっています。

基本的な参拝方法は

1.まず、神前に進み姿勢をただします。

2.背中を平らにし、腰を90度に折り、
拝をします。
この時の拝は2回行います。

3.胸の高さで両手を合わせ、
右指先を少し下にずらします。

4.肩幅程度に両手を開き、2回打ちます。

5.指先を揃えます。
最後にもう1回拝をします。

このように行います。
出雲大社では、4のときに4回打ちます。